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復興まちづくり拠点 南三陸歌津総合支所が開庁

地元産の杉をふんだんに使った新庁舎で業務が始まった歌津総合支所

 東日本大震災で被災した南三陸町歌津総合支所が高台に移転再建し、5日に開庁した。地域のニーズに合わせて公民館と保健センターを併設し、住民が集える場として再出発した。
 開庁式には地域住民約50人が出席。佐藤仁町長は「新たなまちづくりのための情報発信と交流機能の充実を図りたい。支援への感謝の気持ちを忘れず、心を尽くした運営に努める」とあいさつ。庁舎前でテープカットを行い、地元の幼児が風船を上げて祝った。
 歌津管の浜の標高37メートルの高台に建てた庁舎は鉄骨、鉄筋、木造を組み合わせた平屋で、延べ床面積1298平方メートル。中央に住民が集うスペースを設けたほか、会議室やホール、和室をそろえた。健康診断用の検診室もある。総事業費は8億7115万円で震災復興特別交付税などを充てる。
 森林管理協議会(FSC)の国際認証を得た同町の杉をふんだんに使い、公共施設では国内初となるプロジェクト認証の取得を目指す。
 震災前の総合支所は木造2階で海から約300メートル離れた低地にあった。津波で被災し、職員23人は高台に避難し無事だった。再建までの約6年間、仮設庁舎で運営した。
 新庁舎を訪れた同町歌津の農家小野喜一郎さん(84)は「きれいな庁舎になって良かった。住民の役に立つ場所になればいい」と話した。


2017年06月06日火曜日


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