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<石巻港>開港50周年 大型客船続々

大型客船「ぱしふぃっくびいなす」の到着に合わせて行われた歓迎セレモニー

 今年で開港50周年を迎えた石巻市の石巻港で、大型客船の誘致が実を結んでいる。本年度は過去最多の5隻が寄港する予定で、うち2隻は国内最大の「飛鳥II」(5万142トン)。来年度は米大手クルーズ船運航会社の巨大豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)が3度寄港する予定で、関係者は「おもてなしの態勢を強化したい」と意気込む。

 5月23日午前8時、石巻圏域の経済を支える石巻港の大手埠頭(ふとう)に今年1隻目となる「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン)が接岸した。
 乗客約300人を乗せた船は19日に横浜を出港し、八戸、大船渡を経由して石巻に到着。希望者は自然や海の幸を楽しもうと、23日午後9時の出港まで石巻、東松島、女川、松島の2市2町を巡る四つのツアーに出掛けた。
 ツアーは東日本大震災の遺構を見学するコースも設定され、母親と参加した岡山県倉敷市の農家三宅亜弥さん(40)は「阪神大震災で兵庫県宝塚市の実家が半壊した。東北の被災状況や復興も自分の目で見たかった」と話した。
 大型客船の誘致を巡っては、2市2町の自治体や商工団体、観光団体が2009年10月に誘致協議会を発足させて本格化。運航会社に石巻港の魅力を売り込み、02年度と04年度、08年度に各1隻とまばらだった寄港件数を12〜16年度は年1〜4隻と着実に増やした。
 本年度と来年度の寄港予定は表の通り。ダイヤモンド・プリンセスは外国クルーズ船として初めて来港し、関係者は訪日外国人旅行者(インバウンド)の誘客促進にも期待を寄せる。
 石巻観光協会の後藤宗徳会長は「石巻圏域や松島のファン拡大に効果がある。また来たいと思うツアーになるよう、磨き上げていく」と歓迎。誘致協議会会長の亀山紘石巻市長は「確実に成果が出てきた。石巻の復興した姿を見てもらえるように街中を巡るツアーも検討したい」と話す。


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2017年06月07日水曜日


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