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<アサガオ>気仙沼の顔に 渡辺謙さんら提案

育てるアサガオの種を選ぶ参加者=5月28日、気仙沼市港町

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市内をアサガオで飾る「朝顔プロジェクト」が動き始めた。昨年10月に俳優の渡辺謙さんとアーティスト日比野克彦さんが提案し、地元が応じた。配布されたアサガオの種を、住民が大事に育てている。

 市のまちづくり団体「スローフード気仙沼」と渡辺さんがオーナーを務める同市港町のカフェ「K−port」が主導する。1年目は企画に賛同した住民約50人が1人当たり10〜20粒の種を育てる。採取した種を生かし、2018年以降はさらに範囲を広げる計画だ。
 日比野さんの提案を受け、約15年前から廃校の外壁をアサガオで彩る事業を続けている新潟県十日町莇平(あざみひら)の住民から種を譲り受けた。参加者が成長過程の写真を撮影し、何らかの作品として生かす構想もある。
 アートを通して被災地の復興活動を続ける日比野さんと渡辺さんが昨年10月に市内で開いたトークショーがきっかけとなった。渡辺さんが「気仙沼市の内湾地区をアートであふれる街にしたい」と訴えると、日比野さんがアサガオで街中を彩る計画を提案した。
 今年5月下旬にプロジェクトの説明会がK−portであり、市内の高校生や事業者ら50人が参加した。渡辺さんもサプライズで登場し、自らプロジェクトの趣旨を説明。渡辺さんは「楽しいことに、みんなで取り組みましょう」と呼び掛けた。
 アサガオは7月にも開花する予定。同市入沢の主婦佐藤祐子さん(72)は「夢のある企画だと思って参加した。将来は防潮堤をアサガオで埋め尽くしたい」と希望を膨らませた。


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2017年06月08日木曜日


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