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水田を放牧地転用 営農再開へ実証試験

水田放牧の実証試験を始めた山田さんと繁殖牛

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が3月末に一部を除き解除された福島県飯舘村で7日、水田を牛の放牧地に転用する実証試験が始まった。約2ヘクタールで6頭を8月まで放牧する。
 同村から福島市に避難する畜産業山田猛史さん(68)が提案し、県と共同で実施。いずれも山田さんが飼育する繁殖用の黒毛和種を放した。
 水田のあぜ部分は国の除染対象になっていない。このため、放牧地のうち1ヘクタールはあぜの表土を除去し、残り1ヘクタールはシートで覆った。3頭ずつ放し、血中のセシウム濃度などを比較。あぜ対策の有効性や安全性を確認する。
 放牧地の周囲は電気柵で囲い、牛が試験圃場から出ないようにした。結果は来年2月に公表する。
 山田さんは現在、福島市で39頭を飼育。来年は村内に自宅を再建し、近くに牛舎を建てる予定で、80頭まで増やすことを目指す。今回の試験については「放牧の様子を見てもらい、営農再開の自信を持てる人が出てほしい」と期待した。
 村によると、原発事故前に約230戸あった畜産農家のうち、年内の営農再開を予定するのは、山田さんを含め6戸にとどまる。


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2017年06月08日木曜日


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