宮城のニュース

<楽天>則本 力と技の投球深化

【東北楽天8―2DeNA】8試合連続2桁奪三振を達成し記念ボードを掲げ喜ぶ東北楽天・則本=コボパ宮城

 則本が8試合連続2桁奪三振を達成し、マルティネス、セールが持つメジャー記録に肩を並べた。プロ5年目の今季、コンスタントに2桁奪三振を積み重ねる要因は、力と技が一体となった投球の深化に見て取れる。
 則本の魅力は強烈なスピンの利いた最速157キロの直球だろう。威力に加え精度も増し、昨季66.5%だった直球のストライク率は70.4%に向上。ストライクゾーンで積極的に勝負し、「打者を早いカウントから追い込めるようになった」。
 直球主体に有利なカウントに持ち込むことで、決め球の変化球がより有効になった。今季は切れが増したフォークボールなど、縦に落ちる変化球で39%の三振を奪取している。
 投球時に最大限の力を引き出す鍵が股関節の柔軟性だ。腰を深く落とした体勢を意識したスクワットなどで高めてきた。星トレーナーは「根気強く継続してきた成果」と強調する。
 駆け引きも巧みになった。狙い球を察知し、別の球種に切り替えて的を絞らせない。試合後、何度か「相手の狙いを逆手に取った」と手応えを語った。冷静に周りを見渡せるようになった姿にも右腕の成長がうかがえる。
 三振とは何か。「一つのアウトに変わりないが、ファンに喜んでもらえれば価値がある。必要な場面なら狙いにいく」。野球の醍醐味(だいごみ)の一つということを誰よりも知っている。(佐々木智也)

(注)ストライク率と三振の決め球の割合は、共同通信デジタルの独自データ。いずれも則本が前回登板した6月1日の巨人戦終了時


2017年06月09日金曜日


先頭に戻る