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<ビックリマン>地方の哀愁 ラップで一蹴

編みがさ姿のポンズールー(左上)のトラクターを囲むビックリマン

 岩手県花巻市のヒップホップグループ「BIG−RE−MAN(ビックリマン)」が、一般に流通する初のアルバム「世界平和」をリリースした。ラッパー(MC)3人の掛け合いを持ち味に、地方都市の暮らしぶりを笑いや哀愁に変えて表現した。「地方がつまらないなら自分で楽しくすればいい」とのスタンスが支持され、じわりと人気を広げている。
 MC担当のABSU(エビス)、KATASUKASHIT(カタスカシ)、KANDATA(カンダタ)、DJ担当のPONZULU(ポンズールー)、司会担当のTEN−D(テンディー)の5人組。全員が1984年生まれで市内小学校などの同級生だ。

 ♪平和が一番 意外と重いよね、命−。

 今回のアルバムタイトルとなった曲では、際どいジョークを並べた歌詞中にさりげなくメッセージを織り交ぜた。2004年の結成時から貫いてきたスタイルが、このアルバムでも発揮されている。
 日本語ラップの先駆けMACKA−CHIN(マッカチン)もアルバムに登場。ポンズールーの家業の農業を手伝いに東京から通うほどの仲で、共演した曲はジャズ風のビートに歯切れのいいラップが重なる。
 ビックリマンはこれまでライブ映像や自主制作ドラマを動画サイトに投稿し、15年以降は自主流通で音源を発表してきた。
 今年1月には、花巻市の閉店した老舗デパート「マルカン百貨店」の展望大食堂でライブを実現。メンバーは「地元を象徴する場所で、ライブをさせてもらえるなんてギャグかと思った」と振り返るが、地域でも際立つ存在に成長した。
 ポンズールーは「東京でしかできないことはあるが、花巻でしかできないこともある」と強調。「ちなみに花巻でできない仕事はスーパーモデルぐらい」とちゃかした。


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2017年06月09日金曜日


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