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<山形大>豪雪地の真室川 冬の農業の可能性探る

廃校を活用して行われている大葉の試験栽培

 過疎化が進む豪雪地域で冬期間の農業の可能性を探ろうと、山形大が山形県真室川町の廃校で、大葉やかんきつ類の試験栽培を行っている。地元製材所の協力を得て、木質バイオマスエネルギーを利用。高齢化した農家が冬場にも負担の少ない屋内作業で農業収入を得られる仕組みづくりを目指す。
 試験栽培が行われているのは、2012年度で閉校となった旧及位(のぞき)中校舎。地元の庄司製材所が、町から借りて、木材乾燥施設として利用している。
 木くずなどを燃料とするボイラーを体育館に設置。別棟の校舎に温風を送ったり、パイプラインで熱湯を巡らせたりすることで、冬でも室温を15〜30度に管理できる。
 山大東北創成研究所の村松真准教授(地域計画学)らは、こうした環境を農作物の栽培に活用できないかと考え、同社に協力を要請した。二つの教室の床と壁に防湿シートを貼った上で、培養土を入れた栽培棚を複数置き、今年5月中旬に大葉の苗を植えて試験栽培を始めた。
 11月からの本番を前に、照射する発光ダイオード(LED)の明るさや株間など、最適な栽培条件を探っている。
 大葉栽培は軽作業が中心で、高齢者でも取り組みやすいことや、比較的高値で取引される点などを考慮した。今後、レモンやライムなどの試験栽培にも取り組むという。
 村松准教授は「高齢者にあまり負担を掛けず、豪雪・過疎地域でも年間を通じて農業ができる仕組みを考える機会にしたい」と話している。


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2017年06月09日金曜日


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