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<仙台市長選>民進 郡氏擁立で背水の陣

幹事会の冒頭、郡氏擁立方針の説明に拍手する県議や仙台市議ら=9日午後、仙台市青葉区の仙台国際ホテル

 7月の仙台市長選で、民進党県連は9日、県連幹事長の衆院議員郡和子氏(60)=比例東北=の擁立を正式に決めた。衆院の1議席を返上してでも政令市長の座を射止めようという「背水の陣」を敷いた形だ。
 県連の候補者選考では当初、必ずしも候補擁立ありきでなく、相乗りすら否定していなかった。郡氏のくら替えについては、県関係の衆院議員が安住淳県連代表=宮城5区=と合わせて2人のみの状況を踏まえ、むしろ消極論すらあった。
 野党共闘にしても、市政野党の共産党との連携に異論が目立った市議会の民進系会派に配慮し、こだわらない姿勢を示していた。
 その後、市議らが会派内からの擁立を前提に主戦論で固まったのを契機に、県連は知名度が高く、政治経験も豊富な郡氏を「勝てる候補」として一点突破を図り、会派側も最終的に同意した。リベラルな政策を掲げる郡氏は革新系勢力との連携も見込めることから、野党共闘にかじを切った。
 安住氏は郡氏擁立を決めた県連幹事会後の記者会見で「党は応援団に徹する」「政党が政権を争う選挙とは違う」と強調したが、自民党が支持する候補者もいる市長選の構図は、既に政党対決の様相を呈す。
 民進は7月の東京都議選で厳しい戦いが予想される。国政の与野党対決が持ち込まれた直後の政令市長選で郡氏勝利の実績を上げれば、党勢回復への里程標に位置付けることも可能だ。郡氏擁立には次期衆院選をはじめ、党全体の今後を見据えた戦略的色彩もにじむ。


2017年06月10日土曜日


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