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<南三陸町>志津川高に学習支援学舎開校

予備校の授業が見られるパソコンの使い方を講師(右)から教わる生徒

 宮城県南三陸町の志津川高(生徒237人)に9日、生徒の学習支援を行う「志翔学舎」が開校した。東日本大震災後の人口減が進む中、生徒を確保して町唯一の高校を存続させようと、町と同校が連携して設立した。同様の取り組みは県内で例がないという。
 志翔学舎は同校の同窓会が設置し、NPO法人キッズドア(東京)に運営を委託する。週5回、講師3人が放課後の自習をサポートするほか、予備校の授業をパソコンの動画で見て理解を深める。運営費は町がふるさと納税の寄付から年1200万円を充てる。
 初日に利用した3年小山美里さん(17)は「4年制の看護系大学への進学を目指している。全国の皆さんの支援に応えるため、勉強を頑張りたい」と話した。
 同校は地域連携型中高一貫教育校として定員120人の9割を町内から募集する。しかし、町の志津川中、歌津中を昨年度に卒業した計113人のうち、同校に入学したのは56人にとどまった。
 町が中学生と保護者を対象にしたアンケートで「志津川高に期待すること」を尋ねたところ、半数が学力・進学対策と回答したことから学習支援を決めた。
 開校式には生徒や両中学の校長ら約50人が出席。同窓会長の小畑政敏さん(64)は「進学でも就職でも、子ども自身が夢をかなえるために必要な環境を整えていきたい」と話した。


2017年06月10日土曜日


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