宮城のニュース

<エコラの日々>電力を選ぶ自由

絵・木下亜梨沙

 昨年4月から誰でも自由に電力会社を乗り換えられるようになったことをご存じですか? 知っているけれど、どこにすればいいのか分からないという方、多いと思います。かくいう私もまだ。選びたい電力会社が見つからず、結局1年経過してしまいました。
 原発ではなく、石炭火力でもない、できれば自然エネルギーの割合の高い電力が私の希望だったのですが、見つかりませんでした。最近になって宮城県でも電源構成をきちんと表示し、原子力や化石燃料に依存しない、そして自然エネルギー100%を目指す企業が出てきて、やっと選択肢が増えました。
 ところで、仙台港に石炭火力発電所2施設が建設、計画中です。ここでつくられた電気は首都圏に販売されます。石炭の陸揚げができる、被災地で住宅が建てられないため地価が安い、送電線に容量があるなどが理由です。蒲生北部地区に工業集積を図りたい宮城県や仙台市の意図が透けて見えます。
 ここには4キロメートル圏内に小学校が12校、大学まで含めると23校。病院や水族館、博物館に運動場、商業施設、イベントホールなど多くの人が利用する施設が多数あり、健康被害が心配されています。
 どちらも古い技術である「亜臨界型」を採用しており、石炭を燃料とするので、硫黄酸化物、窒素酸化物、ばいじん、微小粒子状物質「PM2.5」、水銀、CO2などを多く排出し、環境や健康へのリスクがあります。
 国は2015年気候変動枠組条約のパリ協定に批准し、30年度には13年度に比べて家庭部門で4割削減をめざしています。一方、建設・計画中の石炭火力発電所2カ所から排出されるCO2は、一般家庭32万7千世帯分(年間)にもなり、仙台市でいえば1世帯当たりのCO2は65%増える計算になります。
 私たち市民は地球温暖化を防ぐために大なり小なり節電に努めてきました。エコカーや省エネ家電に買い替える、生活全体を環境に配慮した暮らしにするなどの取り組みをしてきました。だからこそ私は全く納得いきません。
 ということで、せっかく自分で選ぶなら自然エネルギーがいい。自分のために、子どもたちのために、地球の未来のためにクリーンな電気を使いたい。そういう新電力にスイッチすることにしました。変えたい先の電力会社に申し込みをするだけでOK。意外と簡単ですよ。
(ACT53仙台・矢吹真理子)


2017年06月12日月曜日


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