宮城のニュース

<仙台市長選>個別課題で注文相次ぐ

 仙台市長選(7月9日告示、23日投開票)を前に河北新報社が仙台市を除く県内34市町村長と東北の県庁所在地5市長に実施したアンケート(有効回答35人)で、大半の首長が今期限りで引退する奥山恵美子仙台市長の実績を高評価した。ただ、東日本大震災からの復興や東京電力福島第1原発事故関連への対応、交通アクセスの改善など、個別課題では注文が相次いだ。

◎県内・東北5市首長アンケート(下)奥山市政/9割超が実績を評価

 2期8年の奥山市政への評価を尋ねた質問で、18人(51.4%)が「大いに評価している」、14人(40.0%)が「多少は評価している」とし、9割の首長が肯定的に評価した。「あまり評価していない」は1人(2.9%)にとどまり、「全く評価していない」はいなかった。
 積み残しの課題も指摘された。県央部の首長は「交通渋滞が深刻」として、仙台圏の交通アクセスの改善を要望。早坂利悦色麻町長は、原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物処理について「(県内一斉)焼却という選択になった時、他自治体分も引き受けて協力してほしい」と訴える。
 東北市長会長としての奥山氏の評価も聞いた。課題解決の実績については、「大いに評価している」(9人、25.7%)と「多少は評価している」(20人、57.1%)を合わせ、約8割の首長が合格点を付けた。「あまり評価していない」は2人(5.7%)で、「全く評価していない」はゼロだった。
 震災からの復旧復興への貢献度に絞ると、「大いに貢献した」が14人(40.0%)、「多少は貢献した」が18人(51.4%)で、9割の首長は奥山氏が東北の被災地に貢献したとの認識を示した。「ほとんど貢献していない」と「全く貢献していない」はなかった。
 亀山紘石巻市長は「県沿岸部の復興はまだまだ道半ば。復旧復興事業のさらなる推進に向けた国への働き掛けなど、これまで以上に緊密な連携、協力体制の構築をお願いしたい」と、仙台市の役割に期待した。
 仙台市と県の関係については、「非常に良好」(5人、14.3%)と「まあまあ良好」(20人、57.1%)で計7割に上ったが、「あまり良好ではない」も3人(8.6%)おり、政令市と県との微妙な距離感をうかがわせる結果となった。


2017年06月13日火曜日


先頭に戻る