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<ほっとタイム>「人づくり」の先頭に

農作業に取り組む平松さん

◎富山出身女性、仙台で新規就農

 東日本大震災の津波被害を受けた仙台市若林区七郷地区で今春、富山県出身の平松希望(のぞみ)さん(24)が新規就農した。「農村の持つ温かさや人の魅力、農業の可能性に気付いた」ためだ。
 化学者を志した東北大農学部時代、市沿岸部で復興支援ボランティアに携わったのがきっかけだ。「自分は農家だから、農家として生きるしかない」。大学1年の2011年冬、津波で自宅が半壊しながらも、より良い野菜を作ろうと奮闘する農家の話を聞いた。
 「被災しても生き方を曲げない強さがある。農村で生きる姿は格好いい」
 卒業後2年の研修を経て「これからの農業の形をつくりたい」と計60アールの畑を借りた。土壌の水はけが悪く、全体の3分の1にまいた枝豆がほぼ全滅するなど失敗も多いが、「勉強になった」とめげない。
 「土づくり、ものづくり、人づくり」が経営理念。「被災した農村は他の地域より農業者が減っている。次の農業経営者をつくりたい」。尽きない希望を胸に、自ら先頭に立つ。(報道部・小沢一成)


2017年06月13日火曜日


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