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孤立防止へ「つなぐプロジェクト」で交流後押し

プロジェクトを通じ、大学生のボランティアがアカペラを披露した交流イベント=5月27日、仙台市青葉区の霊屋下第2市営住宅

 東日本大震災の災害公営住宅で暮らす人の孤立防止や自治会活動の活性化に向け、仙台市社会福祉協議会などは、入居者らのニーズに応じ、支援団体を紹介する「つなぐ・つながるプロジェクト」を始めた。音楽演奏や料理教室、生活相談などメニューは多岐にわたる。市社協は「自治会の催しなどに活用してもらい、コミュニティーづくりを後押ししたい」と言う。
 プロジェクトは市社協と仙台市が実施。参加する支援団体の情報をまとめた冊子「つなカタログ」を市内の災害公営住宅に配布し、希望に合う団体や内容を選んでもらう。必要に応じ、入居者らへの広報のチラシ作成なども支援する。自治会は直接、または社協を通じて支援団体と交渉し日程などを調整する。
 支援団体は現在、市内外の学生ボランティアやNPO法人、民間企業など約20団体に上り、楽器演奏や踊り、健康教室などのメニューを用意する。今年2月の冊子配布後、4カ所以上での実施が決定。入居者からは「情報が得られて助かる」「催しのマンネリ化を防げる」と好評だという。
 市社協などによると、5月下旬までに、仙台市内の災害公営住宅全40カ所で、自治会の設立や地域の町内会などへの加入が完了したが、住民の交流が希薄なケースも少なくないという。
 市社協中核支えあいセンターの吉田幸江所長は「組織をつくって終わりにならないよう、プロジェクトを通じて継続的に支援したい」と強調。今後、支援対象を防災集団移転団地や津波浸水地域の自治会などにも広げる方針だ。支援団体も随時募集している。連絡先は同センター022(217)7234。


2017年06月17日土曜日


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