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いしのまき復興マラソン きょう開幕

昨年の第2回大会で一斉にスタートを切る出場者たち=2016年11月6日、石巻市の石巻専修大
コース沿道でランナーに声援を送って励ます仮設住宅の住民ら=2016年11月6日、石巻市

 東日本大震災からの再生をスポーツの力で後押しする第3回いしのまき復興マラソン(石巻市、市体育協会、河北新報社など主催)が17、18の両日、石巻市で行われる。震災から6年3カ月が過ぎた最大被災地で、全国から集うランナー約1500人が地域の未来に思いを寄せて駆け抜ける。
 今年は第1回大会に実施したウオーキングの部が復活する。エントリーした126人が17日午前10時に石ノ森萬画館を出発し、震災で甚大な津波被害を受けた湊地区や門脇地区など旧北上川河口周辺を巡る。
 コース沿いでは堤防整備や津波復興祈念公園整備事業などの復興工事が進む。休憩ポイントの災害公営住宅では、東北地方整備局北上川下流河川事務所が工事に関するパネル展を開く。参加者が復興まちづくりに理解を深める貴重な機会になりそうだ。
 18日のマラソンの部は石巻専修大を発着点にハーフ、10キロ、5キロ、3キロ、2キロの5コースを設定。年齢や性別に応じた計18種目に分かれて走り、順位を競う。
 1991年の東京国際女子マラソンで優勝した谷川真理さんが前回に引き続きゲストランナーを務め、会場を盛り上げる。17日は午後3時から1時間、谷川さんによるランニング教室も予定されている。
 表彰式の会場は、従来の市総合運動公園からゴール地点の石巻専修大に変更する。優勝者には石巻市が北限の産地として特産化を図るオリーブの枝葉で作った冠を贈る。
 石巻専修大では飲食ブースを設ける。実行委員会が「ワカメうどん」を無料で振る舞い、震災支援への感謝の気持ちを伝える。

◎出場者の抱負

<タイム縮め連覇狙う/ハーフ男子・大橋真弥さん(23)=石巻市吉野町1丁目・市職員>
 昨年は初出場で1時間9分21秒のタイムで初優勝しました。地元の大会なのでうれしかったです。今年はタイムを縮めて連覇したいです。4月に初の海外挑戦として、米国のボストン・マラソンに参加しました。食事面など不安でしたが、しっかり走れたので自信になりました。ハーフの自己ベストは陸上部に所属していた大学3年時の1時間4分49秒。それを上回るように頑張りたいです。

<地域の様子確かめる/ウオーキング・高橋あけみさん(50)=石巻市西山町・小学校支援員>
 過去2回の大会はマラソンの審判を務めたので出場できませんでしたが、ウオーキングの部は前日開催なので申し込みました。街中では新しい建物や道路が完成していますが、被害が大きかった地域がどこまで復興したのか気になっていました。震災時はコース近くの小学校に勤務していました。あの日からどのように地域が変わったのか。ゆっくり歩いて現地の様子を確かめたいです。

◎メッセージ

<被災地の今見てほしい/大会会長・亀山紘石巻市長(74)>
 スポーツイベントは子どもたちに夢と希望を与えてくれる重要な復興事業。スポーツをしたり見たりすると、気持ちが自然と前向きになる。被災地にとってスポーツの力は大切だ。
 今回の復興マラソンも多くの方が参加し、友好都市の中国・温州市からは招待選手もやって来る。今後も多くのランナーが集う大会に発展させていきたい。
 今年はウオーキングの部が復活する。門脇地区では土地区画整理で街が復興する様子を感じてもらえると思う。旧門脇小の校舎は当時の津波火災の被害を伝えている。参加した皆さまにはぜひ、被災地の今を見ながら歩いてほしい。
 今は復興が道半ばでもあり、田んぼが広がるコースだが、海や川を眺めて走るコースも必要かと私は思う。将来的には南浜地区に完成する津波復興祈念公園を出発地として、河川堤防などを経由するフルマラソンの大会にしたい。


2017年06月17日土曜日


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