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自主学習伸び伸び 被災地の学習支援拠点を拡充

広くなった自習室で勉強に励む子どもたち

 経済的に苦しい家庭環境にある中高生の学びを支援するNPO法人キッズドア(東京)は、仙台市宮城野区榴岡3丁目のビル2階に活動拠点を移転した。床面積は以前の約2倍に広がり、約40人の受け入れが可能。広い自習室や保護者との三者面談に使う部屋も設け、きめ細かく子どもをケアする環境を整えた。

 近隣のビルから引っ越しを終え、1日から新しい場所で活動を始めた。夕方、下校した子どもたちが集まり、自主的に勉強する。分からない部分は隣同士で教え合ったり、スタッフが指導したりする。
 利用者は市内などに住む約100人。これまでは狭い室内に人が密集し、他の子どもがいる教室や通路での進路相談を余儀なくされた。室長の佐藤陽さん(26)は「学びへの意欲を手助けしたい。広いスペースで伸び伸び勉強に取り組んでほしい」と話す。
 キッズドアは、東日本大震災の被災地を支援するため2011年6月、仙台市に拠点を設置。主に企業からの寄付を活用し、市内と宮城県南三陸町で無償の学習支援活動を続けている。
 サポートを受けて大学に進学し、運営に関わるようになった学生もいる。佐藤さんは「経済的な理由で学習環境が損なわれる『貧困の連鎖』を断ち切りたい。多くの子どもが希望の進路をかなえられるよう支えたい」と意気込む。
 キッズドアは自主学習の支援に加え、高校や大学の受験対策講座なども開催。随時、参加者を募っている。連絡先はキッズドア022(354)1157。


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2017年06月17日土曜日


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