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山形の業者開発 2時間耐火建材を国が認定

芯の木材を石こうボードで囲み、さらに木材で覆ったクールウッドの柱

 総合建設業のシェルター(山形市)が開発した木造建築部材「クールウッド」が、建材5品目で2時間耐火の国土交通大臣認定を受けた。製品は基礎となる木材に複数の石こうボードを重ね、外側を木材で覆った多層構造。木造建築の大規模化や高層化による国産材需要の創出を目指す。
 認定は、1000度を超える炉内で2時間燃やしても芯の木材に焦げ目が付かないことが条件になる。2014年11月に柱と梁(はり)が木質部材で日本初の2時間耐火の認定を受けた後、今年3月までに間仕切り壁、外壁、床も追加取得し主要建材が出そろった。
 火災が起きても燃え崩れにくいほか、高層化に必要な強度も備え14階建てまでの木造建築が可能。製品を使って現在、新潟市内で日本初の木造5階建てマンションが建設されている。
 5階建ての場合、鉄筋コンクリート造に比べて2割ほどコストを抑えられるという。スギ、ヒノキ、マツなどが無垢(むく)のまま使えるほか、木材並みに加工しやすいためデザインの自由度も高い。木材と石こうボードがあれば、建設現場近くの建材工場で製造と調達ができる。
 今後は3時間の燃焼に耐えられる柱、梁の開発に取り組む。安達広幸常務は「高層建築で一般的な鉄骨造や鉄筋コンクリート造に代わる技術としてクールウッドを提案し、国産材の利活用と多様な木造建築が立ち並ぶ都市の実現に挑戦したい」と話す。


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2017年06月17日土曜日


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