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女性の起業仙台で急進 相談環境向上に腐心

アシ☆スタで専門家に事業の相談をする菅原さん(左)ら

 仙台市起業支援センター「アシ☆スタ」(青葉区)が支援した女性の起業が急増している。2016年度の女性起業は41件で、センター開設前の12年度に比べ約6倍と大幅に伸びた。女性相談員が常駐するなど、相談しやすい環境づくりが功を奏した。

 市が支援した起業件数の推移はグラフの通り。14年1月にアシ☆スタを開設した効果で、16年度は起業家に占める女性の割合が108件中41件(38.0%)の高水準となった。17年版中小企業白書によると、全国の女性起業家の割合は28.8%(12年)で、仙台は全国平均を上回る。
 仙台市の16年度の女性起業を業種別で見ると、サービスが34%でトップ。小売り17%、美容12%が続く。年代別は30代が46%で最も多く、40代が32%など。30〜40代が全体の約8割を占める。
 アシ☆スタが女性の相談環境の整備に努めているのは開設当時、入り口の防火扉前で尻込みし、帰ろうとした女性相談者を職員が見つけたのがきっかけ。担当者は「女性が利用しやすい環境になれば、男性も来やすいだろうと考えた」と振り返る。
 中の様子が見えづらい防火扉はガラスの自動ドアに改修し、白が基調の明るい雰囲気の交流サロンを整備。子どもが遊べる場を設け、セミナーやイベントも託児付きにした。
 16年度からは窓口相談員として、女性の中小企業診断士2人が交代で常駐。16年度の女性の起業相談件数は前年度比26.1%増の662件で男性を上回った。このうち、女性相談員が対応したのは336件と約半数を占めた。
 16年1月に美容業で起業し、今も経営相談に訪れる泉区の菅原明子さん(39)は「敷居が低く、専門家に無料相談できるのがいい。方向性が明確になった」と感謝する。
 アシ☆スタを運営する市産業振興事業団起業支援課は「女性同士だと話しやすく、女性の視点で起業の相談に対応できる。ただ、女性の中小企業診断士は少なく、支援側の女性を増やすのが課題だ」と指摘する。


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2017年06月20日火曜日


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