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<ようこそ東北のホストタウンへ> 体育館など環境充実

美郷町のリリオスで練習する女子バドミントンのタイ代表選手=2015年4月

 オリンピック(五輪)は、世界各国の人々が関わる人類の「平和の祭典」だ。2020年東京五輪・パラリンピックの開催効果を全国に広げようと、国は「ホストタウン」登録を進める。東北でも既に20を超える自治体が登録され、それぞれの相手国・地域の選手らを迎えてもてなす動きが出始めた。地域活性化や観光振興につなげたい。そんな思いもある各県の登録自治体の取り組みを見てみよう。

(4)秋田 美郷町=タイ
 秋田県美郷町がタイのバドミントン代表選手を受け入れるホストタウンに名乗りを上げたのは、町が誇る総合体育館「リリオス」の存在が大きい。
 リリオスは2007年の「秋田わか杉国体」のバドミントン会場として整備された。鉄骨2階で、アリーナの床面積は約1800平方メートル。バドミントンコートが10面取れ、照明や壁の色などは競技会場の国際基準を満たす。社会人バドミントンの強豪北都銀行(秋田市)との縁も深い。

 タイのバドミントン代表との交流は15年、町と親交のある北都銀関係者から女子代表選手が来日することを聞き、同年4月に選手とコーチ計12人を招いたのが始まり。4日間の合宿を組んだ代表チームは宿舎として、町が廃校小学校の校舎を活用して整備したばかりの宿泊交流館「ワクアス」を利用した。
 タイ代表のコーチ、ティティポルン・プクサパイサルシルプさんは「最高の設備が整った環境で合宿ができた」と話し、選手の評判も上々だった。
 受け入れ準備へ向け、町の取り組みは進む。その一つが16年11月に開いた「タイ異文化教室」。タイの首都バンコクに駐在したトヨタ自動車の男性社員と、同社が現地採用した男性従業員がタイの文化や風習を紹介。受講した町職員や観光関係者は、「タイ人は大声を出すことや時間厳守を嫌う」など、コミュニケーションを図る上での実践的なアドバイスも受けた。
 町は今年10月、タイの彫刻などを展示する文化展を開く予定。町民にタイをもっと身近に感じてもらい、事前合宿地決定につながる機運を高める。

 タイからの観光客誘致にも力を入れる。町商工観光交流課の職員が16年6月、バンコクであった観光PRの事業に県などと共に参加。毎年6月上旬〜7月上旬に約2万株が咲き誇る町営ラベンダー園や、名水百選の一つの湧水地などを紹介した。
 バドミントンでは、隣の横手市も強豪国インドネシアのホストタウンに登録された。ホストタウン関連の業務を担当する町教委生涯学習課の照井修スポーツ振興班班長は「充実した施設だけでなく、インドネシア代表と強化試合ができるといったメリットも強調したい」と意気込む。


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2017年06月17日土曜日


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