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<Eパーソン>電子部品世界リード

 電子機器制御部品のリレー(中継)部品を製造するEMデバイス(白石市)が4月、NECトーキン(現トーキン)から分社、独立した。パワーウインドーなど自動車の装備用部品の需要拡大で生産量が増え続け、工場新設や将来の上場も視野に入れる。小綿晶彦社長(50)に現状と展望を聞いた。(聞き手は報道部・保科暁史)

◎EMデバイス 小綿晶彦 社長

 −新会社の概要は。
 「トーキンのEMデバイス事業部の従業員、工場を引き継いだ。誕生したばかりだが半世紀の実績がある。白石市の本社工場は通信機器などに使うシグナルリレー、フィリピンの子会社は自動車用のパワーリレーを製造している。従業員は連結で約2900人いる」
 「パワーリレーは約35%のシェアがある、恐らく世界トップだ。窓の開閉の動きを1個でできるツインリレーを世界に先駆けて開発したことが大きい」
 −分社化した理由は。
 「リレー部品は将来性がある。独立して単一事業に専念した方が経営資源を集中できる。迅速な意思決定や積極的な開発にもつながる」
 −車の電動装備化で市場は拡大している。
 「当社の2016年度の生産量は約4億1000万個。5年間で倍増した。パワーリレーはドアロックや電動ミラーなどに使われ、一般的な乗用車は1台に20個ほど使う。さまざまな装備が付く高級車は100個近くを搭載する」
 −今後の見通しは。
 「17年度の売上高は200億円強を見込む。5年後に1.5倍にすることが目標だ。製品への信頼性をさらに高めつつ、コストの低減や需要を見越した先行投資を進める。電気自動車や自動運転など新しい領域にも挑戦したい」
 −工場新設や上場の計画は。
 「目標達成には生産力の強化が必要。新工場の建設は2〜3年のうちに判断したい。将来は上場したいと考えている。目標を達成できれば夢ではない」
 −地域への思いは。
 「東北の会社だという意識は強い。知名度はまだないが、電子部品の分野で世界一の会社が東北にあることを知ってほしい」


[こわた・あきひこ]日大卒。1989年NEC東北入社。08年NECトーキンフィリピン法人ゼネラルマネジャー。15年EMデバイス事業部長。17年4月から現職。50歳。一関市出身。


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2017年06月22日木曜日


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