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<記者の一日入門>体操教室でバック転に挑戦

先生に補助され、前方宙返りの練習をする子どもたち=仙台市太白区茂庭の仙台ジュニア体育研究所

 東北地方も梅雨入りした。「梅雨のじめじめと運動不足を同時に解消したい」。そんな声に応え、記者たちが各所で爽やかな汗を流してきた。取材を忘れ、跳んだり、跳ねたり、投げられたり−。仙台圏のお薦めアクティビティーを紹介する。

◎試行錯誤「もどき」に成功

 体操教室で子どもの頃に憧れたバック転に挑む大人が増えているらしい。仙台市太白区茂庭の「仙台ジュニア体育研究所」の門をたたいた。施設では子どもら約30人が気後れすることなく、技に挑んでいた。
 学生時代は野球に打ち込み、体力は多少自信がある。バック転の基本となる前転。「でんぐり返しくらい」と高をくくり、マットの上でゴロン。痛飲した翌日のように景色が揺れた。なまりきった体を呪う。
 さっきまでの自信は霧消し、不安がよぎる。倒立、倒立からの前転、後方へのジャンプ。ふらふらになりながら段階を踏み、最後には何とか補助を受けてバック転もどきに成功した。
 思わず笑った。「体操は試行錯誤の繰り返し。小さな成功の積み重ねで自然と笑顔になる」と指導してくれた研究所代表の熊谷正儀さん(69)。周りの子どもたちの生き生きとした表情は成功の喜びを知っているからこそだと肌で感じた。
 研究所を設立して29年。多くの少年少女を送り出してきた。「体操で培った考える力が生きる力につながる」と熊谷さん。子どもたちを見守る厳しくも優しいまなざしに、体操の奥深さを見た気がした。
 職場に戻り、熊谷さんに撮影してもらった写真をちょっと自慢げに披露した。そこには不格好に倒れる三十路(みそじ)男の哀れな姿。修業がまだまだ足りないと思い知った。
(鈴木悠太)

[メモ]4〜12歳が参加できる一般コースは火、水、金、土曜に開講。幼児は午後3〜4時、小学生は同4〜6時。月謝は週1回5000円、2回8000円。入会費と施設費が別途必要。本格的な選手コースや新体操コースもある。連絡先は022(281)3336。


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2017年06月22日木曜日


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