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<仙台地裁切り付け>被告「殺そうとはしていない」

事件現場と同じ配置の法廷。容疑者は高さ85センチの柵を乗り越え、刃物を振り回した=仙台地裁

 仙台地裁で被告の男が判決宣告中に刃物を振り回し、取り押さえようとした警察官2人が切り付けられた事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された山形市鉄砲町1丁目、コンビニ店員淀川聖司容疑者(30)が「殺そうとはしていない」と殺意を否認していることが22日、関係者への取材で分かった。16日の事件発生から1週間。宮城県警は殺人未遂罪の立件に向け、慎重に捜査を進めている。

 県警によると、淀川容疑者は逮捕後、黙秘を続けていたが、現在は取り調べに応じている。刃物で切り付けた行為自体は認めているという。
 スーツのポケットに隠して法廷内に持ち込んだ果物ナイフ3本とカッターナイフ2本の購入時期は、保釈された2月20日以降だったことも新たに判明した。
 被害者の傷は少なくとも計7カ所。県警は、背中の傷が肺近くまで達し、顔も切り付けていることなどから攻撃した時点では強い殺意があったとみて状況証拠の収集に力を注ぐ方針。
 淀川容疑者は宮城県迷惑防止条例違反(盗撮)の罪に問われた公判で、判決理由の朗読中に「でたらめ裁判だ」「この腐った司法制度が」などと叫んで傍聴席側へと柵を乗り越え、取り押さえようとした警察官2人の体を刺した。2人に面識はなかった。
 目撃者によると、刃物を振り回しながら傍聴席後方の出入り口へと向かったという。
 県警は今後、事件現場となった法廷内で当時の状況を再現して実況見分を行い、ナイフを取り出した時刻や警察官が取り押さえた状況を確認する。並行して、突然刺傷行為に至った動機の解明を進める。
 淀川容疑者は懲役1年の実刑判決を不服として控訴した。


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2017年06月23日金曜日


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