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「再生歩み知って」被災漁村記録 上映会

津波被災地の現状や暮らす人たちの思いに触れた上映会

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町戸倉の漁村の現状に迫った白石市の映画監督我妻和樹さん(31)のドキュメンタリー映画「願いと揺らぎ」が20日、同市中町の寿丸屋敷で上映された。27日にも同会場で上映する予定で、我妻さんは「震災当時の状況やこれまでの歩みを知ってほしい」と話している。
 映画は、南三陸町戸倉波伝谷(はでんや)地区の2008年から東日本大震災直後までを記録した「波伝谷に生きる人びと」に続く第2弾。震災の翌年、300年以上続く波伝谷地区の厄払い行事「春祈祷(きとう)」の復活に動きだした住民の姿を描いた。
 地域を離れていたり、家族を失っていたりとさまざまな事情を抱え、なかなか住民たちの足並みはそろわない。住居の高台移転や漁業の協業化といった課題に直面し、揺らぎながらも獅子舞などの行事の復活に地域再生の願いを込めた。
 20日の上映会には、市民ら約60人が集まり、2時間25分の作品を鑑賞。福島大3年の加藤鞠奈さん(21)は「地方が抱えていた課題は震災でより深刻化し、明確になった。葛藤を抱えながらも地元を大切に、そこで生きる人たちの思いが伝わった」と話した。
 27日は午後6時半。入場無料で、定員50人。


2017年06月23日金曜日


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