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大船渡の石炭火発計画 木質バイオ専焼に変更

 前田建設工業(東京)が岩手県大船渡市に建設を計画しているバイオマス混焼の石炭火力発電所(出力11万2000キロワット)を、木質バイオマス専焼に切り替えたことが22日、分かった。世界の地球温暖化防止の流れを踏まえ、二酸化炭素排出量が多い石炭燃料を使わず、環境負荷を減らす方向に見直した。

 東京電力福島第1原発事故後、安価な石炭を使える石炭火力発電所の新設計画が東北で14基あるが、石炭使用の取りやめは初めて。見直しの動きが広がる可能性もある。
 岩手県条例に基づき、前田建設工業が15日に縦覧を始めた環境影響評価(アセスメント)方法書によると、同社は大船渡港の永浜・山口地区工業用地約5万2800平方メートルに発電所建設を予定。燃料は海外から輸入する木質ペレットを主に使用し、地元の木材も積極的に取り入れる。
 2021年度初めごろの試験運転、同年秋の本格運転を目指す。全量を東北電力に販売する予定。
 前田建設工業はアセスメント方法書でバイオマスへ切り替える理由として、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づき日本も温室効果ガスの削減を目指す中、石炭燃料は環境負荷が大きいと説明。同社の担当者は取材に「環境に配慮した形に見直した」と話した。
 NPO法人気候ネットワーク(東京)によると、12年以降に明らかになった石炭火力発電所の新設計画は全国で49基あり、このうち4基が計画中止・変更となった。環境省は「環境保全面から事業リスクが極めて高い」と計画見直しを求めている。


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2017年06月23日金曜日


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