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北上を「スポーツの街」に 官民でアピール

5月のチャレンジデーで、女子マラソン五輪メダリストの有森裕子さん(中央)も参加した北上市の催し

 岩手県北上市が官民協働で「スポーツの街」のアピールに本腰を入れている。昨年の「いわて国体」で主会場となった実績を生かし、市民参加の催しや合宿の誘致を展開。キャンプ地誘致を目指す2019年ラグビーワールドカップ(W杯)と20年東京五輪・パラリンピックも視野に、観光分野への波及効果に期待を寄せる。

 市は3月、競技団体や北上観光コンベンション協会、北上商工会議所と官民連携組織「スポーツリンク北上」を設立した。
 1日15分以上運動した市民の参加率を競う5月の「チャレンジデー」を皮切りに、7月の自転車競技大会「きたかみ夏油高原ヒルクライム」、10月の「いわて北上マラソン」などでも連携していく。
 重視するのは観光分野への波及だ。
 いわて国体では20万人を超える選手や観客が北上市を訪れ、宿泊施設や交通機関、物販店が活況。新幹線や高速道路が通り、市中心部と競技施設の移動が約10分というコンパクトな環境が好評を博した。
 この成功体験を前面に押し出して誘致に結び付けたのが、24〜30日の日体大合宿だ。規律正しい演技で知られる「集団行動」の練習のため、学生ら100人以上が訪れる。
 観光コンベンション協会の担当者は「宿泊施設や練習場所の確保をスポーツリンクに一本化することで、合宿する側の負担軽減や利用しやすい環境が整った」と意義を説明する。
 スポーツリンクは、桜の名所「展勝地」などの観光地とスポーツを連動させる企画も検討中。市スポーツ推進課の高橋剛課長は「スポーツで人を呼び込んで稼ぐ時代だ。ラグビーW杯や東京五輪に向けて市全体で戦略的に取り組み、地域経済の起爆剤にしたい」と話す。


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2017年06月23日金曜日


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