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<IRID>圧力制御室の止水試験公開

建屋1階を模したフロアで止水剤を流し込む設備を説明する担当者

 東京電力福島第1原発1〜3号機の溶融燃料(燃料デブリ)取り出しに向け、国際廃炉研究開発機構(IRID)と東芝は23日、原子炉格納容器下部の圧力抑制室内からの水漏れを止める実証試験を公開した。24日、実際に止水剤を流し込む施工試験を行う。
 公開は、2号機の格納容器下部を再現した実寸大設備がある日本原子力研究開発機構楢葉遠隔技術開発センター(福島県楢葉町)で行った。地下のドーナツ状の圧力抑制室(外周約100メートル)に止水剤を充填(じゅうてん)する作業手順などを、IRIDの担当者らが説明した。
 作業は、圧力抑制室の上面に高圧水で開けた8カ所の穴(直径30センチ)にホースを差し入れ、流動性と強度を兼ね備えた特殊なコンクリートを流し込む。24日の施工試験では、高線量下で充填作業が迅速かつ正確にできるかを確かめる。
 溶融燃料取り出しは、破損した圧力抑制室などの止水が前提となる。IRIDは圧力抑制室の脚部を耐震補強するための試験や、格納容器と圧力抑制室をつなぐベント管の止水試験も進めている。奥住直明・開発計画部長は「年度内に試験結果を取りまとめる」と語った。


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2017年06月24日土曜日


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