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<ベガルタ>気迫及ばず したたかさに屈す

仙台−C大阪 前半20分、C大阪の山村(左から2人目)に仙台のGK・シュミットが足元を抜かれ2点目を許す(及川智子撮影)

 終了の笛が鳴ると同時にその場に突っ伏したのは、勝ったC大阪の選手たちだった。「逆転するまで戦いたい」と気迫を見せた仙台イレブンは誰一人としてしゃがみ込まない。屈辱の敗戦を喫した天皇杯初戦の筑波大戦から4日。負けはしたが、仙台のサポーターは死力を尽くした選手たちを拍手でたたえた。
 以前の仙台なら、前半で0−2となればさらに失点を重ねて万事休す、というパターンに陥ったかもしれない。だがこの日は、リーグ最少失点を誇る相手のゴールに得意のサイド、さらに中央からも果敢に攻め続けた。
 原動力となったのは、やはり筑波大戦だ。「監督が(インスタグラムで)謝罪したが、悪いのは自分たち選手。気持ちを見せたかった」と三田。仙台は球際への厳しい寄せで何度も相手からボールを奪い取った。
 一方、首位を狙うC大阪は、仙台のゴールへの執念をしたたかに利用した。4点のうち3点がカウンターから。渡辺監督は「ボールを相手に渡してから守備に入る作業があまりにも稚拙」と反省。石原も「流れの中から一発でやられ、リズムを悪くした」と悔やむ。
 スタジアムを引き揚げる仙台の選手の表情には、今季一番の悔しさがにじみ出ていた。この激戦とサポーターからの温かい声援を、次節G大阪戦の勝利につなげたい。(狭間優作)


2017年06月26日月曜日


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