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<この人このまち>ガンダム理容室に立つ

鈴木敏美(すずき・としみ)1944年青森県旧百石町(現おいらせ町)生まれ。17歳の時に実家のスズキ理容室で働き始める。

 青森県おいらせ町に、人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツの基地のような理容室がある。今にも動きそうな高さ3メートル超のガンダム、ザク、ジオング−。制作者の鈴木敏美さん(72)が営むスズキ理容室には、全国からガンダムファンが訪れている。(青森総局・丹野大)

◎理容師 鈴木敏美さん

 −なぜ理容室にガンダムがいるのでしょうか。
 「私が趣味で制作しました。十数年前に自己流で始めたのですが、これまでにモビルスーツなどを11作品手掛けました」
 「以前から肖像画や石こう像を制作していたのですが、『もっと大きな作品を作りたい』という創作意欲に駆られ、ガンダムを作り始めました」

 −ガンダムにした理由は。
 「来店した男子高校生に相談し、ガンダムを勧められたからです。当初、『ガンダムとは何だろう』と思っていました」
 「その後、町内のプラモデル店で高さ1.2メートルのガンダムを見た瞬間、一目ぼれしました。スタイルが良くて迫力がありました」

 −作り方を教えてください。
 「全体を数十個のパーツに分け、各パーツを発泡スチロールで作ります。パーツは段ボールやシリコンで補強します。パーツの骨組みとなる鋼材を組み合わせて全体を作り上げます」
 「作業場所は主に理容室で、仕事中の空き時間を充てています。午前3時から作ったこともありました。完成までは、少なくとも1年かかりますね」

 −理容室は人気スポットになっています。
 「インターネット上などで話題になり、週末は全国からガンダムファンが訪れてきます。北東北が多いですが、東京や福岡から来た人、外国人旅行者もいました」
 「備え付けたコメント帳は現在5冊目。『予想以上にびっくりした』、『クオリティーが高い』とお褒めの言葉をいただいています。ガンダムを見るついでに、理容室名物の『ガンダムカット』で散髪した人もいました」

 −新作ができたそうですね。
 「5月に全体の赤い色が特徴的な『サザビー』が完成しました。制作期間は過去最長の1年8カ月。曲線やパーツが多かったため時間がかかりました」
 「創作意欲に衰えはありません。既に新作を作り始めています。黄金色の新兵器が来年10月に完成予定です。楽しみにしていてください」


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2017年06月26日月曜日


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