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<奇跡のアジサイ>「里親」1000人が植樹

苗木を植える参加者

 東日本大震災で被災した福島県須賀川市の藤沼ダムで25日、「奇跡のアジサイ」の植樹祭が開かれた。ダム決壊後の湖底で見つかり、株から増やしたアジサイを育てる全国の「里親」らが集まり、復興への思いを共有した。
 ダムが今春、農業用水の供給を再開。挿し木を全国に送る活動を続ける長沼商工会などが企画した。北海道から沖縄県まで全国から約1000人が参加し、ダム湖沿いの約1キロに1600本ほどの苗木を植えた。
 震災の年からボランティアで足を運ぶ前橋市の宮本吉郎さん(73)は地元で育てた苗を持参。「ダムが直り、この日を迎えられてありがたい。今後も復興を見詰め続ける」と話した。
 商工会員の深谷武雄実行委員長(72)は「アジサイの咲く湖が記憶をつなぎ、地域が前に進むための希望のシンボルになってほしい」と期待した。
 藤沼ダムの決壊では下流で7人が死亡、1人が行方不明となった。商工会が2013年、「湖底を歩く会」を企画した際にアジサイの群生が見つかった。


2017年06月26日月曜日


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