宮城のニュース

<トップに聞く>顧客カルテ導入 AI活用へ

<はぎもと・ともお>日大卒。カメラメーカー勤務を経て1994年入社。2010年執行役員常務。12年専務。15年社長。60歳。東京都出身。

 ソニー生命保険(東京)の萩本友男社長が仙台市内で河北新報社の取材に応じた。顧客の情報をデータベース化する「カルテ」を導入し、商品提案に人工知能(AI)を活用する考えを示した。(聞き手は報道部・田柳暁)

 −「カルテ」を導入した狙いは。
 「顧客本位の営業をするためだ。保険を選んだ理由や面談の内容などをデータベースに入力。医師のように診断して根拠ある提案をする。担当者が異動などで交代しても引き継げる。顧客の満足度も高まる。本年度中に全ての顧客で対応したい」
 「社員の知識や技能向上も必要だ。営業職約5500人のうち、ファイナンシャルプランナーの有資格者は6割強。入社3年以内の資格取得を促しており、割合は他社に比べて多い。商品提案の成功事例を社内で共有し、提案につなげる」

 −AIはどう活用する。
 「IT技術活用は基幹システムや保険金の支払いなどにとどまっていた。膨大な情報は、顧客のニーズに合った保険の提案に生かせる。具体的にはこれからだが、ソニーと議論したい」

 −日銀のマイナス金利政策の影響が大きい中、運用方針をどう考える。
 「従来は国債が8割を占めたが、最近は外貨建て保険が好調で外国債の割合が増えた。企業と交渉して長期の社債も購入している。リスクに応じ、長期的な視点で運用を考える」

 −ライフプランセミナーの開催など保険教育に力を入れている。
 「高校生らを対象に東北でも授業をしてきた。保険の仕組みを教えるだけでなく、結婚や子育てを考え、どの程度のお金が要るかを予測してもらっている。必要な保険も見えるし、親への感謝の気持ちも芽生えるようだ。自身の将来を考えるきっかけにしてほしい」


関連ページ: 宮城 経済

2017年06月27日火曜日


先頭に戻る