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イサダ製品化へ連携 プロジェクト始動

イサダの利用拡大に向けて意見交換する参加者

 三陸固有の水産資源でオキアミの一種「イサダ」の利用拡大を図るプロジェクトが26日、始動した。岩手県の研究機関や漁業者、水産加工業者、行政が連携して製品化を目指す。東日本大震災後の水産業の収益増につなげたい考えだ。
 プロジェクトを代表する公益財団法人岩手生物工学研究センター(北上市)などの研究で、イサダにはドコサヘキサエン酸(DHA)や抗肥満成分が含まれていることが分かった。
 成果を基に、冷凍イサダから健康補助食品や飼料、調味料素材を開発する。県沿岸漁船漁業組合、岩手医大、気仙沼水産資源活用研究会など17団体が参加する。
 イサダは岩手県から茨城県の沿岸で取れ、主に養殖魚や釣りの餌になる。ピーク時の1980年代は年10万トンを漁獲し、1キロ当たり100円で取引されていたが、需要の低迷などで魚価の低落傾向が続いている。
 近年は漁獲も不振で、今季の水揚げは岩手、宮城両県で計約1万3600トンにとどまった。魚価は幾分持ち直したものの、製品化には原料の確保が課題だ。
 26日はプロジェクト参加団体が大船渡市に集まり、意見を交わした。代表の山田秀俊岩手生物工学研究センター主任研究員は「世界でも特徴的な三陸の資源を産業化し、持続的な漁業につなげたい」と話した。


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2017年06月27日火曜日


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