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命より山菜?クマ被害でも入山後絶たず

秋田県仙北市田沢湖玉川の林道に設置されたフェンス。自粛を呼び掛けても、入山者は後を絶たない

 秋田県仙北市田沢湖玉川で5月27日に山菜採りの女性がツキノワグマに襲われたとみられる事故で死亡したのを受け、市などは地区への入山自粛を呼び掛けている。しかし、人気の高いネマガリダケが採れる時季とあって、入山者は5月末からの25日間で延べ3209人と、昨年に比べて微減にとどまっている。
 同地区では、国有林の維持管理を図る活動をしている市普通共用林野運営協議会が5月27日〜6月20日、2カ所の林道に職員を配置して入山者を数えた。昨年はほぼ同時期の20日間で延べ3402人だった。日数は違うものの、今年は約200人しか減っていない。
 職員を配置した林道は、管理する秋田森林管理署が移動式のフェンスで道を封鎖。だが、多くはフェンスを動かして車で通り抜けているという。
 玉川地区のネマガリダケは、生えている林道の奥の国有林まで車で行くことができ、場所によっては林道脇で手軽に採ることもできる。しかも、業者が1キロ700〜800円で買い取る。入山者の大半はネマガリダケ採りの「常連」で、収入目当てなどから自粛に応じていないものとみられる。
 今季、地区では死亡事故のほか、山菜採りに伴う遭難が4件発生した。市総合防災課の担当者は「捜索隊がクマに遭遇し、二次被害が起こりかねなかった」と語り、引き続き入山自粛を呼び掛ける。


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2017年06月27日火曜日


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