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和田政宗氏が自民党入党 分裂回避に県連安堵

自民入党と比例転出を表明した国政報告会で、親密ぶりをアピールする和田氏(右)と菅氏=18日、仙台市青葉区の勝山館

 参院宮城選挙区選出の無所属和田政宗氏(42)=1期=が自民党に入党し、同党の参院比例代表に転出する見通しとなった。改選数が2から1に減る2019年参院選で自民現職愛知治郎氏(48)=3期=との衝突が回避され、党県連内は安堵(あんど)のムードが漂う。和田氏の後ろ盾とされる菅義偉官房長官の威光が功を奏した格好だが、保守色の強い政治信条に対しては戸惑いの声もある。(報道部・片桐大介)

<「日本を背負う」>
 「安倍政権をしっかり支えるために入党したい。選挙区は愛知先生、全国区(比例)は私といったすみ分けはやっていかないと」
 和田氏は18日、仙台市青葉区で開いた国政報告会で自民入りと、比例転出の意向を公言した。
 ゲストの菅長官も壇上に立ち、「和田さんは確かな国家観を持ち、日本を背負う政治家になる。断言する」と強調。保守分裂を避け、入党を後押しする政権の強い意志を見せつけた。
 自民関係者によると、両氏は15年9月に成立した安全保障関連法の審議を通じて接近。和田氏は賛成論を展開し、菅氏は「野党でも官邸を支えてくれた」と高く評価したという。

<「保守色が強い」>
 和田氏は13年参院選宮城選挙区(改選数2、当時)にみんなの党公認で立候補し、初当選した。解党で次世代の党に合流。党名変更した日本のこころを大切にする党を16年11月に離れ、自民会派入りした。今月19日に入党申し込みを自民県連に提出しており、党本部が今後、手続きを進める。
 あるベテラン県議は「政治スタンスが明確で、育てたい人物」と歓迎する。中堅県議は「先鋭的な姿勢は、保守色の強い支持者に受けている」と指摘。「自民の中でも右寄り」との評は県連内で共通の見方だ。
 和田氏は近著「日本の真実50問50答」(青林堂)で「教育現場ではなぜ、先の大戦で日本が悪いことをしたと教えるのですか」との問いに、米国の名を挙げ「占領軍による洗脳工作が今も生きている」と記した。
 天皇制の項目では、日本人の精神に触れ「私たち一人一人の胸の内には…世界を照らす神々しい光が宿っているのではないでしょうか」と持論を説く。

<市長選が試金石>
 別なベテラン県議は「主張がとんがりすぎている面がある。リベラルな考えの支持者は、入党を嫌うかもしれない」と懸念する。
 自民が和田氏を受け入れる上で、仙台市長選(7月9日告示、23日投開票)は試金石になるとみられる。県連は会社社長菅原裕典氏(57)を支持しており、ある市議は「働きぶりに期待したい」と話している。


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2017年06月28日水曜日


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