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<仙台市長選>議会、市役所に再び波紋

定例記者会見で菅原氏支持を表明した奥山市長=27日午前、市役所

 7月の仙台市長選で、今期限りで引退する奥山恵美子市長が持ち前の「等距離外交」と決別した。自民党などの支持を受ける会社社長菅原裕典氏(57)の支持を表明。4月の電撃的な引退表明に続き、市議会や市役所に再び波紋を広げた。
 市議会では自民党、民進党系の市民フォーラム仙台、公明党市議団、社民党市議団の4会派が市政与党として奥山氏を支えてきた。今回の市長選では自民と公明が菅原氏、市民フォーラムの大半と社民が衆院議員郡和子氏(60)=比例東北=の支援にそれぞれ回り、対応が分かれている。
 市民フォーラムの岡本章子代表は、共産党の存在が郡氏から距離を置く理由とした奥山氏の説明に「市長は市民の声に幅広く耳を傾けるべきなのに、はじめから間口を狭めている」と首をかしげる。
 社民の辻隆一代表は「事前に何の相談もなかった。自民、公明だけが市政与党ではない。構図だけ見て政策を見ていないのではないか」と疑問を投げ掛けた。
 共産党市議団の嵯峨サダ子団長は「共産に厳しくされたから相手候補(菅原氏)に付くとは大人げない」と皮肉り、「奥山氏と菅原氏は福祉より経済を優先する基本姿勢が共通する。支持表明に驚きはない」と語った。
 自民の斎藤範夫会長は「抵抗勢力だった共産が支援する候補者を支援できないのは当然だ。奥山市政の後継者としてのお墨付きを得て、菅原氏陣営は勢いづく」と喜んだ。
 一方、市役所内では「特定の支持は打ち出さないと思っていたので意外だ」(課長職)と戸惑う声も聞かれたが、市職員に与える影響は限定的との見方が大勢だ。次部長級の幹部は「奥山市長の引退表明による脱力感は今も続いている。市長選で市役所がまとまって動く雰囲気は全くない」と話す。
 既に郡氏推薦を決めた市労連の幹部は「共産は市議会6月定例会でも奥山氏の人間性を否定するような質問を続けた。一緒に戦おうとする上で、配慮が足りないと言わざるを得ない」と苦言を呈した。


2017年06月28日水曜日


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