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<サン・ファン号>修復を断念 検討委設置へ

腐朽が進み、立ち入りが中止されているサン・ファン号=石巻市渡波

 宮城県議会6月定例会は27日、一般質問を続けた。石巻市の県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)にある復元船サン・ファン・バウティスタ号の老朽化問題で、村井嘉浩知事は船の修復を断念し、展示方法などに関する「今後のあり方検討委員会(仮称)」を設置する方針を明らかにした。
 村井知事は「腐朽が進み、史実を再現した木造船を修復し、保存することは断念せざるを得ない」と説明。「木造以外の素材の使用も含め、サン・ファン館のあり方について早急に検討を始める」と答弁した。
 有識者検討委員会が昨年11月、2020年まで展示後、解体する方針を提言。これを受け、船を所有する県が対応を検討してきた。今後は樹脂やコンクリートなどを使った復元船の展示も視野に入れながら、施設全体の事業を見直す。
 東日本大震災で精神的な悩みを抱える被災者を支援する「みやぎ心のケアセンター」について、復興・創生期間(16〜20年度)後の運営も取り上げられた。村井知事は「アルコール依存症や引きこもりの問題が顕在化し、長期的な対応の必要性が見込まれる」との認識を示した。
 相沢光哉(自民党・県民会議)、渡辺忠悦(無所属の会)、庄田圭佑(自民党・県民会議)、坂下康子(みやぎ県民の声)の4氏が質問した。


2017年06月28日水曜日


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