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甲子園準V捕手・郡司 大学野球で直面する試練

第97回全国高校野球選手権準々決勝 秋田商に勝利し、佐藤世那とタッチを交わす捕手郡司=2015年8月17日、甲子園球場

 東京六大学とプロ野球。2年前の夏の甲子園大会で準優勝した仙台育英高のバッテリーは、それぞれ同じ壁にぶつかっていた。
 春季リーグでベストナインに選ばれた慶大の郡司裕也捕手を取材した時、リードで苦心する点をこう話していた。「フォークボールを全然振ってくれない。高校生なら間違いなく振るのに」
 フォークが武器の佐藤世那投手(オリックス)もプロで同じ悩みを抱えていると聞いたという。
 郡司は原因をバットの違いだと分析する。「金属バットを使う高校生は打ち損じでも安打になる可能性が高くて、ボール球でも振ってくる。木製の大学生やプロはそうはいかない」
 大学生が簡単にフォークに手を出さない背景には、大学野球はリーグ戦主体のため対戦回数が多いという側面もありそうだ。それだけに、捕手は対戦チームのデータを頭に詰め込み、相手の癖を盗む作業が必要だ。今季もグラウンド外での闘いに苦労し「精神的に疲れた」と本音を漏らす。
 正捕手に定着した1年秋から2季連続で優勝を逃した。悔しさとともに「僕の選択で試合を動かしている」とやりがいも感じる。小学3年から本塁を守って10年。「天職です」と言う郡司にとっては、悩むことも野球だ。(剣持雄治)


2017年06月28日水曜日


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