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故・津田恒実さんの長男 気仙沼を訪問

千葉さん(左)から施設に込められた思いを聞く大毅さん

 プロ野球広島の元投手で1993年に32歳で急逝した津田恒実さんの記念館建設をPRするため、自転車日本一周旅行をしている津田さんの長男大毅さん(28)が28日、気仙沼市に立ち寄った。記念館づくりの参考にしようと東日本大震災の津波で家族5人を失った牛乳販売店経営千葉清英さん(47)が建てたバッティングセンターを視察し、施設に込められた思いを学んだ。

 「炎のストッパー」と呼ばれた父をたたえる施設を広島市内に建てるため、大毅さんは19日、インターネットのクラウドファンディング(CF)による出資募集を始めた。自転車で全国の県庁所在地を回りながら賛同を得ようと、自宅がある埼玉県を20日に出発した。
 広島市内で野球グッズを販売する知人に千葉さんを紹介され、気仙沼市の訪問を決意。同市に到着した27日夜はプレハブ仮設住宅に住む千葉さん宅に泊まり、翌朝に視察先を訪れた。
 千葉さんは津波で妻と2人の娘、義父母を失った。唯一生き残った長男が漏らした「気仙沼にもバッティングセンターがあればなあ」との言葉に促され、建設に奔走した。2014年3月に7台のピッチングマシンをそろえた施設をオープンさせた。
 案内した千葉さんは、建設の経緯や建設資金に充てるために開発した「希望ののむヨーグルト」などを説明。被災地の子どもたちの娯楽の場として活用されている現状を伝えた。「地元のためなどというきれい事ではなく、まずは『亡くなった家族のためにつくる』という強い思いを大事にしてほしい」と大毅さんにエールを送った。
 来年の津田さんの命日(7月20日)のオープンを目指す大毅さんは「バッティングセンター建設に込めた熱い思いを感じた。単に記念館をつくるのではなく、来て、見て、何かを感じてもらえる施設にしたい」と決意を語った。


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2017年06月29日木曜日


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