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藤井四段の快進撃 将棋の街、天童にも熱気

天童市の将棋教室。藤井四段の活躍で、子どもたちの人気を集めている

 プロデビューから29連勝中の将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)の快進撃を受け、将棋駒の産地で知られる天童市が、かつてない熱気に包まれている。少年棋士が主人公の人気漫画「3月のライオン」のヒットも加わり、地元の将棋教室に通う子どもが急増。ふるさと納税の返礼品となっている将棋駒の人気が高まり、寄付件数も大きく伸びている。
 「隙のないスタイル。あの強さが本当にうらやましい」。28日、JR天童駅1階にある市将棋交流室。毎週2回開かれる将棋教室に通う山形県中山町の中山中2年渡辺東英(はるひで)さん(13)は、藤井四段の指し手に憧れる。
 教室を主催する日本将棋連盟天童支部の大泉義美会長(71)によると、会員登録している小中学生は現在74人。藤井四段の活躍などで、1年前の54人から大幅に増えた。
 大泉会長は「将棋だけでなく、藤井四段の謙虚さや礼儀作法を見習うよう子どもたちに伝えている。ここからぜひプロ棋士が育ってほしい」と願う。
 同市小路1丁目の将棋駒製作・販売「ホリコシ」では、受注が昨年の1.5倍に増えている。後藤毅社長(40)によると、両親や祖父母が子や孫に贈る2万〜3万円の駒のセットが人気だという。後藤社長は「製作が追い付かない状態。完全にブームに火が付いている」と目を輝かせる。
 藤井四段効果は、ふるさと納税にも及んでいる。市ふるさと納税推進室によると、返礼品の目玉は将棋駒セットや将棋駒が付いたストラップなど将棋関連グッズ。藤井四段が10連勝した今年3月以降の納税寄付(今月21日現在)は前年同期比約2.7倍増の740件に上った。
 担当者は「快進撃が続けばさらに増える可能性もある。30連勝に期待している」と話す。


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2017年06月29日木曜日


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