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<ドローン>災害時に医薬品輸送を 仙台市が実験

実証実験で医薬品を搬送するドローン=仙台市青葉区の宮城広瀬総合運動場

 仙台市は、NTTドコモと結んだ情報通信技術(ICT)を活用したまちづくり協定に基づき、青葉区の宮城広瀬総合運動場で29日、小型無人機「ドローン」で医薬品を医療機関に運ぶ実証実験を初めて実施した。実験は成功し、市は「災害時に緊急物資を搬送する有効な手段になる」と期待している。
 実験は地震で交通が寸断された病院に医薬品を届けるとの想定で、ドローンを使った搬送や受け渡し方法などを検証した。当初は12日の市総合防災訓練の一環として行われる予定だったが、ドローンの不具合で中止となった。
 「リベンジ」の場となった29日は、宮城県医薬品卸組合が市中心部の事務所からドローン操作の指示を出し、飛行ルートやホバリングを遠隔制御。総合運動場を離陸し、200メートル離れた西仙台病院で病院スタッフがケースを無事受け取った。スマートフォンのアプリでケースを解錠し、医薬品の温度に異常がないことを確認した。
 市は政府の近未来技術実証特区に位置付けられており、ドローンを活用した津波避難広報実験などに取り組んでいる。中野賀枝子プロジェクト推進課長は「東日本大震災を経験した市として、ドローンを防災減災に活用できる可能性を感じている。実用化に向け、検討を重ねていく」と意気込む。


2017年06月30日金曜日


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