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<LGBT>市男女参画審委に当事者の佐々木さん

佐々木敬海さん

 宮城県石巻市の男女共同参画推進審議会委員の一人に、性的少数者(LGBT)の介護職員佐々木敬海(ひろみ)さん(43)=同市=が市民活動団体の代表として選ばれた。審議会は有識者や市教育委員長、ハローワークの職員ら計10人で任期は2年。佐々木さんは「さまざまな分野の人とつながりを持ち、LGBTの当事者が身近にいると多くの方に知ってもらうきっかけにしたい」と意気込む。
 佐々木さんは女性の体で生まれたが、心の性別は男性。3月に性別適合手術を受け、戸籍も男性に変更した。パートナー(故人)の後押しを受けて石巻地方の性的少数者らが集う場として2015年12月、団体「石巻パシフィックRainbow」を設立。年3回ほど交流会を開いている。
 電通ダイバーシティ・ラボが15年、全国約7万人に行った調査で、性的少数者は7.6%。同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める東京都渋谷区の同性パートナー条例の制定などを契機に、性的少数者への認知度が上がった。
 市は第3次市男女共同参画基本計画(17〜20年度)に多様な性の在り方への理解を促す内容を初めて明記した。
 しかし、佐々木さんは「石巻のような地方都市ではまだ理解が広がっていない」と言う。多様な性の在り方を伝えるため、市内の中高に出前授業の打診をしたが「うちの学校にはそういう生徒はいない」と断られたこともあったという。
 佐々木さんは「当事者の私がざっくばらんに話すことで、理解が広まるのではないか」と今後の活動に期待を込める。


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2017年07月01日土曜日


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