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<仙台市長選>東北の首長 次期市長に注文

 任期満了に伴う仙台市長選(9日告示、23日投開票)には、東北各県の首長も熱い視線を送る。地域で唯一の政令市のトップとして、国などへの影響力が大きいためだ。次期市長に対し、首長らからは6県の先頭に立つ役割への期待と注文の声が上がる。
 「東北の経済、社会を力強くリードする市政を展開できる人が市長になるといい」と、指導力のある新市長を望むのは達増拓也岩手県知事。「東北市長会長としてリーダーシップを発揮してほしい」(佐竹敬久秋田県知事)「東北全体を引っ張ってほしい」(清水敏男いわき市長)と、けん引役への期待が目立つ。
 東北に共通する課題の解決に向け、連携強化を求める声も相次ぐ。内堀雅雄福島県知事は東日本大震災からの復興と、インバウンド(訪日外国人旅行者)増への取り組みを挙げ、「仙台市を含む東北6県が力を合わせて進めなければならない」と訴える。
 福島県内は東京電力福島第1原発事故の影響が今も残り、国内外で続く風評被害払拭(ふっしょく)への助力を望む声がある。2020年東京五輪で野球・ソフトボールの一部試合がある福島市の小林香市長は「東北一丸で復興の様子を世界に発信したい。仙台市長への期待は高い」と力を込める。
 谷藤裕明盛岡市長は東北各都市との連携を求め、「地域経済の活性化や東北全体の交流人口拡大、東北を拠点とする産業振興などに取り組んでほしい」と要望。小野寺晃彦青森市長は「経済振興、観光、防災などの分野で東北各県・各市をリードしてほしい」と期待する。
 仙台市長は東北市長会長や指定都市市長会の一員として政府与党に直接意見する機会が少なくない。小林真八戸市長は「東北には国の(政策の)光が当たらない自治体も多い。東北全体の声を国に届けてほしい」と代弁者の役割を求める。
 仙台市の隣接自治体が多い山形県の首長は、交通ネットワークに高い関心を示す。吉村美栄子山形県知事は「(仙台、山形両市を結ぶ)国道48号は重要な横軸道路なのに脆弱(ぜいじゃく)だ。整備促進に向け、仙台市と連携したい」と意欲を見せる。
 佐藤孝弘山形市長も「両市を結ぶ交通網を改善し、仙山交流を深化させたい」と強調。土田正剛東根市長は「震災時は被災した仙台空港の代替機能を山形空港が果たした。防災、リスク分散の観点からも48号の整備は重要だ」と指摘する。


2017年07月03日月曜日


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