宮城のニュース

<宮城陸上選手権>知的障害者のレース新設

県選手権出場に向けて練習する(左から)伊藤さん、菅野さん、高橋さん

 宮城県利府町の宮城スタジアムで開かれる県陸上選手権(7月8、9日)に、初めて知的障害者の男女100メートル各1レースが加わる。障害者スポーツは大会が限られ、これまでは出場機会がほとんどなかった。選手たちは「新たな目標ができた」と喜ぶ。
 宮城パラ陸上競技連絡会の要望に、県陸上選手権を主催する宮城陸上競技協会が応えた。レースは9日に行われ、県内のクラブチームや支援学校の知的障害者ベストタイム上位の男女8人が頂点を目指す。
 県立支援学校岩沼高等学園の陸上部からは3人が出場。2年高橋成輝さん(16)と3年伊藤一真さん(17)は共に「自己ベストを上回る記録を出したい」と意気込み、1年菅野新菜さん(15)は「緊張するけど頑張りたい」と練習に励む。
 これまでは春の全日本障害者スポーツ大会の予選会しか出場機会が無かった。浜中一道顧問(33)は「陸上部全員が出られるわけではないが、県選手権出場は子どもたちの大きな自信、目標になる」と期待を寄せる。
 知的障害者の選手は介助が必要な場合があり、一般の大会に参加するのは難しい。大会が少ないため、社会に出てから目標を失って陸上をやめてしまうケースも多いという。
 連絡会の藤島秀一事務局長は「大会が増えることで障害者スポーツを知らない人たちが陸上競技と出合うきっかけになればいい」と話す。宮城陸協の三浦弘則会長は「健常者と同じ条件でのレースは刺激になる。今後も継続し、リレーなど種目を増やせるかどうか検討したい」と応援する。


2017年07月03日月曜日


先頭に戻る