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堤防かさ上げで伐採 桜並木再生へ一歩

かさ上げが終わり、来春に桜が植樹される堤防
多くの市民が親しんだ以前の桜並木=2011年(北上川学習交流館提供)

 岩手県一関市中心部を流れる磐井川沿いで、大規模な堤防かさ上げ工事に伴い姿を消した桜並木を復活させる取り組みが進んでいる。工事完成区間では来年3月、新たにソメイヨシノ14本を植樹する予定。市民の憩いの場を取り戻そうと、官民が手を携える。
 上の橋−磐井橋間の青葉2丁目エリア(地図)は2016年度末、国による約2メートルのかさ上げ工事が終了。道路に沿って幅6メートル、長さ230メートルの植樹ゾーン「桜堤(さくらつつみ)」が設けられた。
 植樹を担うのは、一関商工会議所や地元自治会でつくる「磐井川堤防改修に伴う桜並木の復元を考える会」。14年3月に一関一高付近で25本を植樹したのに続く取り組みとなる。
 一方、市は河川敷公園を照らす照明の再整備を担当する。住民団体と協議し、屋台村などのイベントに使える電源や水道を堤防上に設ける。
 磐井川の桜並木は市内に甚大な被害をもたらした戦後のカスリン、アイオン台風からの早期復興を願って植えられ、市民に親しまれてきた。
 だが、1972年に始まった国の水害対策・一関遊水地事業による堤防かさ上げ工事で中心部の約100本を伐採。地元の要望に応え国は3カ所に桜堤を設け、管理を市に委ねた。
 市は、47年のカスリン台風から70年となる今年を市民の防災意識を高める契機としたい考え。「堤防の活用策を市民と一緒に考えたい」と官民一体の取り組みを強化する。


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2017年07月03日月曜日


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