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<仙台市長選>「首都の突風」追い風か、逆風か

仙台市役所

 2日投開票の東京都議選で示された民意が、仙台市長選(9日告示、23日投開票)を控えた宮城県政界に衝撃を広げている。「首都の突風」は、国政の与野党対決の構図が強まる仙台でも吹き続けるのか。立候補予定の各陣営や支援する各政党の間では、期待と不安が交錯する。
 都議選で歴史的大敗を喫した自民党。党県連の石川光次郎幹事長は「都民ファーストの会が存在しないため構図が異なり、そのまま当てはまらない」と影響を否定する。ただ、党が大きな傷を負った都議選直後の大型選挙だけに「負けられないというプレッシャーはある」と明かす。
 自民の支持を得て市長選に立候補する会社社長菅原裕典氏(57)も「仙台は仙台」と強調しつつ、「党を前面に出す選挙にはしない。『菅原さんも自民か』と言われてしまう」と逆風を警戒する。
 自民と共に菅原氏を支持する公明党県本部の庄子賢一代表は「都議選の影響がゼロとは言えないが、市長選は人選び。政党で選ぶわけではない」と努めて冷静に受け止める。
 野党側は歓迎一色の様相だ。民進、共産、社民各党の後押しで市長選に臨む衆院議員郡和子氏(60)=比例東北=は「都民は政権党に『これでは駄目だ』と厳しく突きつけた。追い風になるよう強く訴えていく」と意気込む。
 各党は「旧態依然の政治体質の自民にノーを突き付けた」(民進県連の遊佐美由紀政調会長)、「自民型政治を転換させるとの姿勢で臨む」(共産県委員会の中島康博委員長)、「対立候補は自民が全力を挙げて応援している」(社民県連の岸田清実代表)と、自民批判による支持拡大をもくろむ。
 都議選で既存政党は、新興地域政党の都民ファを前に埋没した。
 民進を離党して立候補する元衆院議員林宙紀氏(39)は「都民が既存政党に不信任の意思を示した。新しい市政の創造には、政党のしがらみの枠から飛び出す必要がある」と強調。既存政党から支援を受けない立場をアピールする構えだ。
 同様に政党の支援を受けずに立候補する元衆院議員大久保三代氏(40)も、既存政党に飽き足りない有権者心理を指摘。都議選は投票率が前回を8ポイント近く上回り、「受け皿があれば有権者は投票に行くことが分かった」と支持の取り込みに期待感を示す。


2017年07月04日火曜日


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