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<ミガキハウス>空き家改築 宿泊と交流の場に

オープンイベントがあった山元ミガキハウスでスタッフと打ち合わせをする豊島さん(左)

 宮城県山元町でまちづくり支援や人材育成を行うNPO法人GRAが同町鷲足の空き家を改築して整備していた合宿研修施設「山元ミガキハウス」が完成した。同町で宿泊施設が営業するのは東日本大震災後初めて。NPOスタッフは「町内外の人の交流拠点にしたい」と夢を描いている。

 宿は築約40年の木造2階。定員4人の客室が2部屋で、カフェやミーティングルームがある。1日のオープンイベントには地元のまちづくり関係者ら約30人が参加。GRAスタッフからハウスの説明を受けた後、木のぬくもりがあふれる空間を見て回った。
 震災後に活動を始めたGRAは2015年、施設整備に乗り出した。町内にある同名の関連農業生産法人などで研修を実施していたが、町の宿は震災で休・廃業しており参加者は町外で宿泊をしていた。
 町で研修参加者が語り合える場を作ろうと、GRAスタッフの会社員豊島常吉さん(43)=東京都=が中心となって合宿施設建設プロジェクトを発足させ、地域住民の協力で里山の高台にある空き家を借りた。
 改修費千数百万円はインターネットなどで広く募って確保。基礎など本格的な工事は地元の大工に依頼し、その他は延べ約360人のボランティアが手伝った。5月に旅館業の許可を取り、営業を始めた。
 地元のまちづくりグループ「山元の未来への種まき会議」の岩見圭記代表(51)は「山元に人を呼びたいと活動している人には念願の施設。今後は、町の人も活用できるよう工夫してほしい」と期待した。
 ミガキハウスの名は、農業生産法人GRAが手掛ける「ミガキイチゴ」に由来する。豊島さんは「ここに集った人が成長し合えるような場にしたい」と語る。
 宿は1泊4000円から。連絡先は050(3743)3043。


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2017年07月04日火曜日


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