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<ベガルタ>前半12位 攻撃的システム一歩ずつ

【クリスラン驚異の身体能力】第7節鹿島戦 前半、シュートを放つクリスラン。高い身体能力でゴールを量産する=4月16日、ユアスタ仙台

 J1仙台は今季リーグ戦の前半を終えて、6勝3分け8敗の勝ち点21で12位だった。攻撃的なシステム「3−4−3」を採用し、課題を残しながらも収穫を手に、一歩一歩前に進んでいる。これまでの戦いの軌跡を振り返る。(スポーツ部・佐々木貴、狭間優作 写真部・佐藤将史、鹿野智裕、及川智子)

 今季の新戦力の中で最も目覚ましい活躍を見せているのが、ポルトガル1部リーグ・ブラガから期限付きで移籍したFWクリスランだ。けがでリーグ戦序盤を欠場しながら7ゴールを決め、現在得点ランキング2位タイ。今やチームの絶対的エースと言える。
 5月28日の第13節新潟戦で、驚異的な身体能力を見せつけた。後半39分、ペナルティーエリア内でDF永戸からの左クロスを左の爪先で浮かせた後、跳び上がって空中のボールを再び左足で蹴り、勝ち越しゴール。この芸術的なジャンピングボレーは、J1の5月のベストゴールに選ばれた。
 武器は攻撃力だけではない。1月のキャンプで「攻撃のための守備にも貢献する」と力強く語った通り、ボールを奪った相手をすぐに追い掛ける。「3−4−3」の最大の弱点であるカウンター対策に一役買う。
 守備への貢献では、J1浦和から期限付き移籍中のFW石原も負けていない。173センチと決して恵まれた体格ではないが、高い跳躍力、球際の強さで競り合いを制す。札幌との開幕戦では決勝ゴールを決めるなど、勝負強さも兼ね備える。渡辺監督は「チームへの貢献度は計り知れない」と賛辞を贈る。
 予想をはるかに超える働きを見せているのが永戸だ。大卒新人ながら開幕戦の先発を勝ち取り、その後も全試合に出場。3アシストはチームトップ。敵陣の左奥から左足で放つ正確なクロスで好機を演出した。
 GKのシュミットはJ2熊本、松本への期限付き移籍から帰ってきた。試合ごとに成長し、196センチの長身を生かしたファインセーブでチームを再三のピンチから救っている。
 新加入組は試合、練習を重ねるごとに周囲との連係を深めている。チームが成熟する後半戦は、さらなる活躍に期待がかかる。


2017年07月04日火曜日


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