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<サクランボ>山形で最盛期 宮城の助っ人活躍

収穫作業を手伝う、さくらんぼサポーターの小林さん(右)ら=村山市

 サクランボの収穫と出荷がピークを迎えている山形県内の農園で、宮城県からの「助っ人」が活躍している。観光を兼ねて無償で作業を手伝う村山市の「さくらんぼサポーター」は7割以上が宮城県からの参加者。繁忙期を乗り切るため仙台圏を重点に求人活動に当たる農協もある。これまで作業を手伝っていた地元住民の高齢化が進む中、宮城のマンパワーはますます必要とされている。

 「参加するのは昨年に続き2回目。農家との交流も楽しい」。さくらんぼサポーターとして、村山市大槙の佐藤農園で作業を手伝う小林修一郎さん(68)=多賀城市=が笑顔で話す。
 サポーターは市が2007年に始めた事業。参加者は市内の温泉宿泊施設に泊まりながら農園で摘み取りなどの作業を手伝う。無報酬だが、2泊3日か4泊5日の滞在中の宿泊費と食事代は、依頼した農家側が負担する。
 市農林課によると、もともとは体験型観光の単年度事業として企画されたが、参加者、農園の双方から好評で、10年以上続いている。今年は116人のうち75%に当たる87人が宮城県からの参加者。繰り返し参加する人も多く、今年は約7割が経験者だった。
 佐藤農園の佐藤達也さん(57)は「作業に慣れているサポーターさんは本当に貴重な戦力。帰る時に『来年も来ます』っていう誓約書を書いてほしいほどだよ」と笑う。
 一方、東根市農協は15年から収穫期の人手確保のため、農園を求職者にあっせんする紹介所を開設している。地域で作業を手伝っていた農家らが高齢となり、手が回らなくなっているとの声に対応するためだ。
 市内だけでなく、仙台市西部にも積極的に新聞折り込みチラシを入れ、求人に努めている。今年は37人が集まり、うち18人が宮城県からの応募者だった。
 宮城県からの働き手は1週間から数週間、通勤で主に国道48号を使う。農協の担当者は「仙台市青葉区の愛子周辺からだと、距離と所要時間は新庄市からとほぼ同じ。来年以降もさらに応募者が増えればありがたい」と話す。


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2017年07月04日火曜日


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