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東海山形学園、理事長の会社に不適切融資か

 東海大山形高(山形市)を運営する学校法人「東海山形学園」が昨年3月、吉村和文理事長(57)が社長を務めるケーブルテレビ会社(同)に設備資金3000万円を貸し付けていたことが3日、市民オンブズマン山形県会議などの調査で分かった。吉村理事長は、吉村美栄子知事のいとこ。市民オンブズマンは「公益性の高い学校法人が、理事長経営の会社に融資するのは不適切。学園の私物化につながる恐れもある」と批判している。

◎3000万円 学園側「問題ない」

 吉村理事長は「貸し付けは評議員会の了承を得るなど、適正な手続きを経て進めた学園の収益事業。会社も金利を含めて完済しており、全く問題はない」と説明している。
 吉村理事長によると、東海山形学園は2016年3月28日、評議員会・理事会の了承を得た上で、ケーブルテレビ会社に3000万円の短期貸し付けを行った。同社は資金を設備投資に充て、同5月30日に2.5%の利息を付けて全額返済したという。
 吉村理事長は「正当な理由で学園に融資を申し込み、法人内での手続きにも瑕疵(かし)はない。学園と利益相反が生じないよう内部監査も実施している」と話す。
 オンブズマンは「私立学校法は、貸金業のような民間企業への融資を収益事業として想定していない」と指摘。収益事業として適切かどうかは県の判断となるが、「東海山形学園は毎年、県から3億〜4億円の私学助成費を受けており、その1割近い額を理事長の会社に融資すること自体が不適切だ」と訴える。
 山形県学事文書課によると、一般に学校法人が民間企業に融資することについて私立学校法上、貸付先や金額の制約はない。
 担当者は「毎年、学校法人監査報告書を確認している。現時点で学園側に問題は見当たらない」と話す。


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2017年07月04日火曜日


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