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<ほっとタイム>古里への思い音楽に

中南米の音楽を児童たちと楽しむ木下さん(手前右)

◎福島・山木屋小でプロ奏者が教室

 中南米の民族音楽「フォルクローレ」に合わせ、児童が体を動かす。「古里を忘れないで」。プロ奏者木下尊惇(たかあつ)さん(54)=神奈川県=の願いが染みていく。
 6月中旬、福島県川俣町であった山木屋小の音楽教室。講師の木下さんは用意した新曲「山木屋のトナーダ(音頭)」を披露した。
 同校は東京電力福島第1原発事故後、町内の他校に移転。木下さんは2011年、移転先でコンサートを開き、児童と手紙の交換を始めた。「歌を作りたい」との希望に応えて作詞を指導。完成した曲「わ」はCDになった。
 「子どもたちは素直で純粋」と木下さん。「地域の自然やコミュニティーが育んだ」と思えてならない。
 山木屋地区は今春、避難指示が解除され、山木屋小は来春、地元で授業を再開する。ただ児童は5、6年生の計10人だけ。うち何人が戻るかも分からない。
 「それでも、いつか帰りたいと思ったとき、温かく迎えてくれる山木屋であってほしい」。贈ったスペイン語の新曲には「愛する大地、決して忘れないよ」と誓う歌詞を盛り込んだ。(福島総局・高田奈実)


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2017年07月04日火曜日


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