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<放火母子死亡>「幸せそうだったのに」

3人の遺体が見つかった火災現場をシートで覆う宮城県警の捜査員=4日午後1時10分ごろ
2階から激しい炎を出し、燃え上がる島谷容疑者宅=4日午前2時40分ごろ(読者提供)

 宮城県登米市迫町佐沼の住宅が4日未明に全焼し、焼け跡から幼い子ども2人と母親とみられる3人の遺体が見つかった惨劇は、放火の疑いで、父親で夫の会社員島谷嘉昭容疑者(40)が逮捕される事態に至った。周囲が「幸せそうだった」「仲が良かった」と口をそろえる家族に何があったのか。知人らは一様に驚いた表情を見せた。
 火柱を上げて激しく燃えた民家は、鎮火まで2時間近くを費やした。近所の男性は、言葉を詰まらせながら「家族で仲良く出掛ける姿を何度も見ていた。和気あいあいとしていて幸せそうだったのに」と振り返った。
 島谷容疑者が、かつて勤務していたリサイクル会社の関係者も「プレス業務に従事し、黙々と働いていた。悪い印象は一切ない」と語る。
 長女真央ちゃん(3)と次男叶佑(きょうすけ)ちゃん(1)が通っていた保育園の園長は「父親は園の行事に必ず参加し、運営にも協力的だった。夫婦で子どもの迎えに来たこともあった」と信じられない様子。真央ちゃんはおとなしい性格だったという。
 妻の美由さん(31)は今年3月、出身地の栗原市のホテルで開かれた中学時代の同級会に叶佑ちゃんを連れてグレーのスーツ姿で参加した。
 美由さんに会うのは成人式以来だったという曽根久美子さん(31)は「『しっかり母親をしているなあ』という印象を抱いた。まさかこんな形で同級生を失うとは思っていなかった」と肩を落とした。
 宮城県警捜査1課と佐沼署、登米市消防本部は4日午後、全焼した住宅の実況見分を行った。現場をシートで覆い、特に3人の遺体が見つかった2階を中心に確認作業をした。


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2017年07月05日水曜日


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