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「お茶っこ交流」地域に溶け込む 燕沢の災害住宅

手作りの料理や弁当を食べながら会話を楽しむ参加者

 仙台市宮城野区の燕沢東災害公営住宅(61世帯)に入居する女性たちが毎月企画している「お茶っこ会」に今春以降、地域住民の女性も加わり、交流の幅を広げている。被災者と地域住民が定期的に「女子会」を開くことで、互いの距離が縮まりつつあるという。

◎被災者・高齢者の孤立防止に

 「被災者の出身地はばらばら。地域になじめない人もいたが、地元との交流の場を設けることで解消しつつある」
 災害公営住宅の自治会「共栄会」の制野洋子さん(68)は手応えを語る。
 6月29日のお茶っこ会には25人が集まった。うち10人は地元の燕沢東部町内会などからの参加者だ。全員でリズム体操やカラオケを楽しみ、みんなで朝から作った料理や弁当を食べながら交流を深めた。
 燕沢地区の住民で、リズム体操の指導役も務めた阿部つやこさん(72)は「制野さんをはじめ、みんなパワフルで楽しい人たちばかり。今後も交流を深めたい」と意気込む。
 宮城県南三陸町で被災し、2年前に災害公営住宅に入居した吉田良子さん(82)は「慣れない土地に一人で移り住み、最初はなじめるか心細かった。お茶っこ会を通して、病院の評判や買い物先などの情報を知ることができた」と喜ぶ。
 自治会としては「男性をどう巻き込むか」が今後の課題だ。6月16日には男女問わず参加できる「いきいきサロン」を初めて企画。男性数人が参加したが、メンバーは「もっと増やしたい」と口をそろえる。
 制野さんは「新旧住民や男女を問わず、昔からの顔なじみのような関係を築き、被災者や高齢者の孤立、孤独死の防止につなげたい」と話す。


2017年07月05日水曜日


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